近代の軍艦史 |
軍事、兵器 |
TOPページ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1906年12月主砲30.5cm砲10門装備した弩級戦艦ドレッドノートが就役します、戦艦ドレッドノートは通常主砲30.5cm砲4門装備した前弩級艦と比較して2倍もの対艦攻撃力を備えた戦艦でその登場は各海軍保有国に襲撃をあたえます。その同時期に各海軍保有国は主砲の攻撃力を補佐する副砲の強化に取り組んでいました、それが後年準弩級戦艦と呼ばれた戦艦で日本海軍の戦艦安芸、アメリカ海軍の戦艦ミシシッピー、イタリア海軍の戦艦レジナエレナなどがそれです。イギリス海軍が主砲攻撃力を強化した戦艦、それ以外の国は副砲を強化した戦艦の建造に着手していたのです、フランス海軍もその流れによりは準弩級戦艦リベルテ級、ダントン級を建造しますがドレッドノートの登場により時代は大艦巨砲主義の流れとなり、それら準弩級戦艦は全て旧式艦となるのでした。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ダントンの規模、 機関、装甲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ダントンの基準排水量は18359t、全長146.4m、最大幅、25、8mで排水量的には戦艦ドレッドノートと略同じ位です。 |
|
|
|
ダントン級戦艦のシルエットで一際目立つのが5本もの煙突です、これはボイラー室を艦の前後に振り分けた事で前に3本、間を空けて後ろに2本の煙突が配置されたのです。機関は26基の石炭専用ボイラーにより4基のギヤードタービンを発動させ4軸のスクリューを回転させます、それにより最大出力22.500hp、最大速力19.25ノットまで発揮できます、当時の主力艦としてはまずまずの性能です。 |
|
|
|
装甲厚は弦側水線部で最大 250mm、甲板部で最大64mmその内側には120mmもの傾斜装甲が施されています、主砲塔前面は305mmあり総じてなかなかの重厚装甲でした。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
主砲45口径30.5cm砲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(艦首45口径30.5cm連装砲塔) |
(艦尾45口径30.5cm連装砲塔) |
|
|
|
|
|
|
ダントン級の主砲は45口径30.5cm砲で此れを連装砲塔に収め艦首、艦尾の甲板上に1基づつ配備しています、主砲に関しては従来の前弩級艦と同じです。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
副砲50口径24cm砲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
(右舷甲板上に配備された50口径24cm連装砲塔3基) |
|
|
|
|
|
|
ダントン級戦艦の様な準弩級戦艦の特徴は強力な副砲を多数搭載している事です、 ダントン級においては50口径24cm連装砲塔を片弦側甲板上に3基づつ計6基(12門)が装備されています、その射程距離は23.812mあり主砲による対艦攻撃を補う役目をはたします、それら主砲、副砲は弦側方向へ主砲4門、副砲6門もの砲身が向けられる事が可能で従来の主力戦艦より1ランク高い攻撃能力が発揮できます。 |
|
|
|
(右舷方向へ向けられた主砲4門、副砲6門) |
|
|
|
|
|
|
|
|
62.5口径75mm砲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(左舷62.5口径75mm砲8門) |
|
|
|
|
|
|
対水雷艇用に62.5口径75mm砲を16門搭載(就役当初は24門)、これを砲郭に収め船体側面に放射状配置しています、更に甲板上には47mm機砲が10門配備されていました。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
準弩級戦艦ダントンの艦歴 |
|
|
|
|
|
|
1906年準弩級戦艦ダントン級の1番艦である戦艦ダントンが起工されます、ひにくにもその年イギリスが弩級戦艦であるドレッドノートを完成させダントン級戦艦は完成直後に旧式艦となってしまいます、しかしフランスは新鋭戦艦の建造は行わずにそのままダントン級戦艦(戦艦ダントン、コンドルセ、ティドロ、ミラボー、ヴェルニュー、ヴェルテール)の6隻を建造し続けています、最終的に6隻が完成したのが1911年代でその頃には既に各海軍保有国は弩級戦艦を次々と建造していたのです、その為フランス海軍は建艦競争において一歩遅れる事となるのでした。
1番艦のダントンが就役したのが1911年6月で第一次大戦勃発後には地中海艦隊に配属し敵国オーストリア、ハンガリー帝国海軍と対峙しつつ船団護衛任務に従事していました。その後ダーダネルス海峡封鎖作戦に参戦しオスマントルコ海軍唯一の弩級戦艦「ヤウズ、スルタン、セリム」(旧ドイツ戦艦ケーベン」を黒海に封じ込めています。 |
|
|
|
1917年3月19日戦艦ダントンはオトランド海峡封鎖作戦(オーストリアハンガリー帝国海軍の黒海封じ込め作戦)に参加する為にトゥーロン港を出港、地中海のティレニア海を航行中にドイツ潜水艦の放った魚雷2発を受けてそのまま沈没、幸い着雷から沈没まで45分も時間があった為に乗員1200名中860人が生還できました、この時に戦艦ダントンは潜水艦を警戒してジグザグ航行をしていました。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ダントン |
|
|
|
|
|
|
基準排水量 |
18360t |
兵装 |
|
全長 |
146.4m |
45口径30.5mm連装砲塔 |
2基(4門) |
最大幅 |
25.8m |
50口径24cm連装砲塔 |
6基(12門) |
|
|
50口径75mm砲 |
16門 |
機関 |
石炭専焼ボイラー26基、ギヤードタービン4基、4軸推進 |
47mm機砲 |
10門 |
最大速力 |
19.25ノット |
45cm水中魚雷発射管 |
2基 |
最大出力 |
22500hp |
|
|
|
|
1906年起工 |
|
装甲厚 |
|
1909年7月進水 |
|
弦側水線部 |
最大250mm |
1911年6月就役 |
|
甲板部 |
最大64mm |
1917年3月19日戦没 |
|
船体内傾斜装甲 |
120mm |
|
|
主砲塔前面 |
305mm |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
近代の軍艦史 |
軍事、兵器 |
TOPページ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|