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1906年、各国海軍に衝撃を与えたド級戦艦ドレッドノートの登場以後イギリス海軍はド級戦艦の建造に着手します、1909年戦艦ベレロフォン18800t就役、同年戦艦セント・ビィセント19500t就役。新造戦艦は地道な改良とその規模を拡大させ完成されていきます、そして1911年戦艦ネプチューンが登場します。 |
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ネプチューンの就役とその規模 |
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ネプチューンの建造計画がなされた1908年においては各国海軍はいまだド級戦艦と言える戦艦を完成させるに至ってませんでした、しかし各国共にドレッドノート級もしくはそれ以上の艦を建造中である事は確かでイギリス海軍は更なる攻撃力を誇る戦艦の建造を計画し完成されたのが戦艦ネプチューンです。 |
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ネプチューンは1908年に計画され1909年1月に起工、同年9月に進水、1911年1月に就役し本国艦隊の旗艦と成ります、その規模は基準排水量19680t、全長166.4m、全幅25,9mでドレッドノート、ベレロフォン、セント・ビィセントを上回るものです。 |
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兵装と改良点 |
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ネプチューンの主な改良点はその兵装です、ドレッドノート~セント・ビィセントにおいて主砲30.5cm連装砲塔は艦首から艦尾にかけての直線状に3基、両弦側対称的に2基配備され弦側方向に8門の30.5cm砲が向けられます、ネプチューンは弦側砲塔を前後にずらして弦側砲塔の側面構造物を吹き抜けにする事により片側に10門の30.5cm砲が向けられるのです。 |
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更に後方においては砲塔を上下背負い式にする事で弦側砲塔及び艦尾2基の砲塔合わせて8門の30.5cm砲が向けられます、また背負い式の砲塔を採用する事は艦の長さを短くする意味もあります、艦前方向へは従来の30.5cm砲6門と変化はありませんでした。 |
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(艦尾方向へ向けられた主砲8門) |
(艦首方向へ向けられた主砲6門) |
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此れで攻撃力は増したと思われたのですが前弩級艦のセント・ビィセントより採用された50口径30.5cm砲には大きな欠点がありました。50口径30,5cm砲は以前の45口径30,5cm砲より射程も長く(45口径砲17200m、50口径砲19300m)砲口初速にも優れていたのですが砲弾発砲時の振動が激しく着弾地点にバラツキがしょうじてしまうのです、此れにより以前の弩級艦より砲弾発射数は多い割に命中率の低い状態となります、また反対方向の弦側に向けられた砲は発砲時に上部構造物を破損させ、更らに艦尾背負い式砲塔は上部砲塔の発砲時の爆風で下部の砲塔に悪影響を及ぼしました(後に改良される)。 |
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次に副砲を見てみましょう、 副砲はベレロフォン級より採用された50口径10,2cm砲を16門搭載しています(後年7.6cm砲追加)、此れにより以前の40口径7,6cm砲より駆逐艦などへの攻撃力が増強、また全副砲は甲板上部艦内に配備され防弾盾で前面が覆われました(ドレッドノートは露天配備)、この副砲は重さ14kgの砲弾を毎分10発、8700mまで飛ばせます。 |
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ネプチューンの艦歴 |
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戦艦ネプチューンは1908年計画によりポーツスマス海軍造船所に発注され1909年に進水、1911年1月に就役します、当初、ドレッドノートに代わり本国艦隊の旗艦を勤め1912年5月に第一戦艦戦隊に移り第一次大戦を迎えます、一次対戦では1916年5月31日のユトランド沖海戦に参戦、ドイツの重巡洋艦リュッツオウと砲撃戦を交え48発の砲弾を発砲しました、その後、第四戦艦戦隊に所属し特に大きな戦果の無いまま終戦となります、終戦後の1919年に予備艦とされ1921年には除籍されました、戦艦ネプチューンには大きな活躍の場がありませんでしたが弩級戦艦の進化の過程においては意義のある戦艦であったと言えるでしょう(反省点も多数あり) |
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戦艦ネプチューン仕様 |
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基準排水量 |
19680t |
兵装 |
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全長 |
166,4m |
50口径30.5cm連装砲塔 |
5基(砲10門) |
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全幅 |
25,9m |
50口径10.2cm砲 |
16門 |
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50口径4,7cm砲 |
10門 |
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機関 |
バーソンズ式直結タービン(低速、高速各2組) |
45,77cm水中魚雷発射管 |
4基 |
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最大速力 |
22.7ノット |
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最大出力 |
25000hp |
1909年1月起工 |
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1909年9月進水 |
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装甲厚 |
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1911年1月就役 |
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弦側 |
最大254mm |
1921年除籍 |
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甲板 |
63mm |
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砲塔部 |
最大279mm |
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バーベット |
229mm |
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