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1921年~1922年のワシントン軍縮条約会議の時点で日本海軍は40cm砲を搭載した戦艦長門を保有していました、アメリカ海軍もまた同じく40cm砲を搭載した戦艦コロラド級を建造していました、しかしイギリス海軍は未だ40cm砲搭載艦の保有しておらず軍縮条約会議において日本海軍の長門型2番艦「陸奥」、アメリカ海軍コロラド級「メリーランド」及び「ウエストバージニア」の建造を承認する代わりにイギリスも40cm砲搭載艦2隻の建造を認めさせるのでした、その2隻が戦艦「ネルソン」と「ロドニー」の姉妹艦です。 |
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戦艦ネルソンの規模、装甲、機関 |
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戦艦ネルソンの規模は基準排水量33300t、全長216mとライバル艦である長門型、コロラド級と略同じ大きさです。 また主砲40.6cm三連装砲塔が全て艦首側に纏めて配置されている為に艦首側の甲板が広くとられていりのが特徴です。 |
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(就役当時のネルソン) |
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装甲は重点箇所を重要視する集中防御配置による装甲で機関部、弾薬庫を守るかたちで高さ4m、装甲厚330mm~356mmの装甲板が斜めに張られています、また甲板の水平装甲は159mmと甲板装甲としてはかなりの厚さです、更に 船体水線以下(船体下部)には魚雷からの防御である3.1mのバルジが設けられています。 |
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これら40.6cm三連装砲塔3基、及び重装甲により艦の重量が肥大する中で機関を軽量化し最大出力45000hp、最大速力23ノットを発揮します。 |
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主砲45口径40.6cm三連装砲塔 |
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(艦首甲板上に配置された主砲45口径40.6cm三連装砲塔3基) |
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戦艦ネルソンは主砲として新設計のMarkⅠ45口径40.6cm砲を採用しています、この主砲40.6cm砲は徹甲弾で最大射程距離36400m、距離18000mで310mmの装甲が貫通できたと言います。それら40.6mm砲を三連装砲塔に収め艦首側の甲板上に3基配備しています、三連装砲塔をまとめて艦首側に配置した理由はワシントン条約の制限により艦の重量を35000t以下とした事で船体重量の軽量化を図ったものです。砲塔を一箇所に配置する事で弾薬庫を一つにしてそこへ重点的に装甲を施し船体重量をおさえたです。 |
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(左舷に向けられて40.6cm砲9門) |
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この艦首側集中配置により艦首側へ6門、弦側及び斜め方向へ合計9門の40.6cm砲が向けられます。この主砲配置ですが問題点が多々ありました。三連装砲塔は砲塔自体重量が重い為に旋回能力が非常に悪く砲塔集中配置により一斉射撃時の艦の振動も非常に激しいものでした。 |
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副砲 |
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(副砲50口径15.2cm砲) |
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副砲は1926年式50口径15.2cm砲を連装砲塔に収め両弦側甲板上に3基づつ計6基12門配置しています、副砲を連装砲塔に収めたのは世界初で此れら副砲は甲板上にある為に高射砲も兼ねています。 |
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(左舷甲板楼上に配置された43口径12cm高射砲2門) |
(艦尾甲板上に配置された43口径12cm高射砲2門) |
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高射砲として43口径12cm砲を船体中央の両弦側甲板楼上に2門づつと艦尾甲板上に2門の計6門配備されています、また第一次大戦中に採用された2ポンド8連装ポンポン砲が8基搭載されていました。 |
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戦艦ネルソンの艦歴 |
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戦艦ネルソンは1922年12月に起工され1927年9月に就役しています。就役後に本国艦隊の旗艦となりますが第二次大戦に至るまで特に大きな任務につく事はありませんでした。第二次大戦中は主に地中海での作戦に参加しています、輸送作戦、艦砲射撃による上陸支援が任務でした、また1944年6月6日のノルマディー上陸作戦の初戦で艦砲射撃も行っています、ビスマルク追撃戦の様な戦艦同士の砲撃戦にでくわす事は略ありませんでした。
大戦終了後にネルソンは本国へ帰還し本国艦隊の旗艦に復帰しますが1946年練習艦となり翌年の1947年に除籍します。 |
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戦艦ネルソン |
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基準排水量 33300t |
兵装 |
全長 214m |
45口径40.6mm三連装砲塔 3基(9門) |
最大幅 31m |
50口径15.2mm連装砲塔 6基(12門) |
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43口径12cm高射砲 6門 |
機関 ブラウン・カーチス式蒸気タービン2基2軸推進 |
2ポンド8連装ポンポン砲 8基 |
最大速力 23ノット |
62.2cm魚雷水中魚雷発射管2基 |
最大出力 45000hp |
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1922年起工 |
装甲厚 |
1925年9月進水 |
弦側水線部 330mm~356mm |
1927年9月就役 |
甲板部 156mm |
1947年除籍 |
砲塔部 最大406mm |
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バーベット部 381mm |
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