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リヴェンジ級戦艦は第一次世界大戦の最中の1916年代から1917年代にかけてイギリスが建造した超弩級戦艦で「戦艦リヴェンジ、レゾリューション、ラミリーズ、ロイアルサプリン、ロイアルオーク」の5隻(計画上は8隻)がそれです、前級クイーンエリザベスに次いで42口径38、1cm砲8門を搭載し最大速力23ノットと快速かつ高い攻撃力を秘めた戦艦でありながら量産を目的とした大変安価な建造コストの戦艦でした、第一次大戦を目前としたイギリスは1隻でも多くの主力戦艦を建造しようとしていたのです。 |
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戦艦リヴェンジの規模、機関、装甲 |
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基準排水量は29150t、全長190.3m、最大幅18。7mで前級クイーンエリザベスと比較して全長が多少短く成った分、横幅がいささか広く成っています、その為かは分かりませんが最大速力は前級より2ノット低い23ノットまで低下しています。機関は重油專焼ボイラー18基で直結タービン2組を発動させ4軸のスクリューを回し最大で40000hp、23ノットを発揮します。しかし当初の計画では大戦突入を想定して重油の輸送に困難をきたすとし、石炭と重油の混焼ボイラーで建造が進められていました。 |
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装甲はクイーンエリザベスと略同じ弦側水線部で330mm、甲板部51mm~152mm、主砲塔前面330mmですが後年の改装でユトランド沖海戦の教訓により船体内部の誘爆を防ぐ為に内部を細かく隔壁で幾つも仕切っています。。 |
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主砲42口径38.1cm砲 |
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(艦首42口径38.1cm連装砲塔2基) |
(艦首42口径38.1cm連装砲塔2基) |
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主砲は前級と同じ42口径38.1cm砲で此れを連装砲塔に収め艦首と艦尾の甲板上に2基づつ背負い式として直線状に配置しています(合計8門)。その42口径38.1cm砲の性能は仰角20度で最大射程21700m、発射速度毎分2発、距離13582mで305mmの装甲が貫通できたそうです。 |
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(右舷方向へ向けられた全砲8門の42口径38.1cm砲) |
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副砲45口径15,2cm砲 |
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(右舷船体側面に配置された45口径15.2cm砲6門) |
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副砲もクイーンエリザベスと同じ45口径15.2cm速射砲を採用しています、此れを両弦側に6門づつ放射状に計12門装備していました、その発射速度は毎分7発で最大で45.36kgの砲弾を12344mまで届かせる事ができました。 |
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戦艦リヴェンジの高射砲 |
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(右舷甲板構造物上に配備された50口径10.2cm連装砲2基) |
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大戦間近の頃には飛行船からの爆撃、偵察機などを警戒して対空兵装が重要視されます、戦艦リヴェンジにおいては50口径10.2cm砲を連装砲塔として砲郭に収め甲板構造物上左舷と右舷に2基づつ計8門を配備、又その更に上部の構造物両弦デッキ上に2ポンド8連装ポンポン砲を1基づつの計2基を就役当初から配備していました(以前は改装後の配備)。 |
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(右舷構造物デッキ上に配置された2ポンド8連装ポンポン砲) |
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戦艦リヴェンジの艦歴 |
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一次大戦の最中の1916年5月戦艦リヴェンジが就役します、その直後グランドフリート(イギリス本国艦隊)へ所属しユトランド沖海戦に参加、ドイツ海軍の魚雷攻撃により損傷を受けた旗艦マールバラに代わり戦隊旗艦を勤めドイツ海軍の巡洋戦艦デアフリンガー、フォンディアターンと交戦しデアフリンガーに7発、フォンディアターン1発の直撃弾を与えています、しかしリヴェンジの方には特に損傷はありませんでした。 |
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( ドイツ海軍巡洋戦艦デアフリンガーと交戦するリヴェンジ) |
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初戦で華々しい戦果を上げたリヴェンジですがユトランド沖海戦後にドイツ海軍の活動は低下しリヴェンジはあまり出番の無いまま終戦を向かえています。終戦後リヴェンジは1920年と1922年にロシア革命監視の名目で地中海に出動しました。その後1928年には修理を兼ねて改装が行われていますが小規模な改装に留まっています。第二次大戦が勃発するとリヴェンジはドイツの船団攻撃に対する護衛任務に着き1942年には日本海軍と対戦する為にインド洋へ派遣されますがこの頃既に老朽艦であったが故に予備役へ転向され1944年に主砲が取り外され練習艦となり終戦後の1948年には廃棄処分が決定しています。 |
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戦艦リヴェンジ |
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基準排水量 |
29150t |
兵装 |
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全長 |
190.3m |
42口径38.2cm連装砲塔 |
4基(計8門) |
最大幅 |
18.7m |
45口径15.2cm速射砲 |
12門 |
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50口径10.2cm対空連装砲 |
4基(計8門) |
機関 |
重油專焼缶18基、バーソンズ式直結タービン2組、4軸推進 |
2ポンド8連装ポンポン砲 |
2基 |
最大速力 |
23ノット |
12.7mm4連装対空機銃 |
2基 |
最大出力 |
40000hp |
53.3cm水中魚雷発射管 |
4基 |
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装甲厚 |
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1913年12月起工 |
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弦側水線部 |
最大330mm |
1915年5月進水 |
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甲板部 |
51mm~152mm |
1916年5月就役 |
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主砲塔前面 |
330mm |
1948年3月解体処分 |
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