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湯西川温泉 


  
                       
       
 
       
 平家の落人の里で知られる湯西川温泉郷は平安末期の治承、寿永の乱(源平の合戦)で敗れた平家方の将である平忠房が平盛重の妹「妙子妃」を奉じて落延びた地として伝承され、その高房の子孫達が今から400年程前に湯西川温泉を発見したと地元では語られています。
 今回その平家の落人伝説の残る湯西川温泉郷へ行ってきました。

       
湯西川温泉駅
       
    (湯西川温泉駅足湯) 
       
 湯西川温泉駅に着きました、湯西川温泉駅は道の駅も兼ねてレストラン、地場産センター、お土産店などがあり日帰り温泉、足湯なども備えています、また水上バスツアーの発着場でもあります。 
 
(道の駅に停車する水陸両用バス)   写真「じゃらんnet提供」
       
 水陸両用バスが停車しています、結構車高が高く窓にはガラスが有りません、搭乗者全員同じ色のジャケットを着ているので防寒着を貸し出しているのでしょう。

       
五十里湖 
       
 
 湯西川温泉駅の直ぐ正面が五十里湖です、五十里湖は鬼怒川の支流(男鹿川)を堰き止めたダム湖で周辺には川治ダム、川俣ダム、湯西川ダムと4箇所に大型ダムが造られています。

       
湯西川ダム 
       
 (湯西川ダム) 
       
 湯西川温泉駅からバスで湯西川ダムまで行きます、湯西川ダムサイト停留場が最寄のバス停です、湯西川ダムは鬼怒川上流ダム群の最大の高さで120m有ります。
 そろそろこの辺りも紅葉が終わりの時期になりますがまだまだ楽しめます。 
(湯西川湖)   (ダムから見た湯西川渓谷)

       
湯西川温泉観光センター「水の郷」 
       
 湯西川ダムからまたバスに乗って湯西川観光センター「水の郷」へと向かいます、水の郷には足湯、大吊橋、日帰り源泉かけ流し温泉(露天風呂あり)、湯西川くらし館(太古からのくらしを紹介)、レストラン、お土産店などを備えた観光スポットです。 
 (日帰り温泉露天風呂)、写真「じゃらんnet提供」 (レストランの手打ち蕎麦セット) 
 
 また此処水の郷も水陸両用バスの乗り場となっています。チケットは館内でも購入できます。
(大吊橋)  (湯西川くらし館) 
         
 此処で少し早いですが食事をとります、取り合えずカレーセット大盛り1200円を注文しました、カレーライスと蕎麦、から揚げ、サラダのセットです、運ばれてきてビックリでした、カレ-は大凡二人前から三人前、蕎麦は0,5人前、から揚げは普通に夕食のオカズ並み、ようするに三人前から四人前の量でした、一応残さず食べたのですが苦しくなりました、因みに蕎麦は手打ちでした。   
 
(足湯)   

 
         
 湯西川温泉の旅館   
         
 
(旅館、花と華さんの長屋門)  (平家落人民族資料館)   
         
 水の郷から徒歩で湯西川温泉街をぬけます、湯西川温泉は歴史が古いために老舗の旅館が多く見られます、温泉街に入ると旅館、「花と華」さんの長屋門が見えます、そこから500m程先に平家落人民族資料館があり、その道路の反対には桓武平氏ゆかりの旅館、「平家の庄」さんの茅葺冠木門が建っています、更にその先には旅館、本家伴久さんの冠木門が構えています、さすが湯西川温泉郷です、歴史と風情溢れる宿が幾つも見られます。   
   
(旅館、平家の庄さん茅葺冠木門) (旅館本家伴久さんの冠木門)  

 
 
 湯西川温泉郷の源泉かけ流し温泉の宿
 
 湯西川温泉郷の源泉かけ流し温泉の宿を少し御紹介します。
 
湯西川温泉 彩り湯かしき 花と華
 
(渓流沿いの露天風呂と湯西川渓流を見下ろす岩風呂) 
 
 上記長屋門を構える「花と華」さん、PH9,3の高濃度の源泉は男女合わせて10種類もの湯船に注がれています、中でも大自然を満喫できる渓流沿い露天風呂がにんきです。
 
 (囲炉裏焼)
 
 夕食は平家の里に因んだ囲炉裏で焼く串焼き料理が評判、それ以外にも鉄板焼会席料理や平家懐石などいろいろと選べます、また別注文に「鹿刺し」や「栃木牛のあぶり寿司」、「岩魚の活き造り」など此処でしか味わえない味覚を楽しむ事ができます。
 
(別注文の鹿刺しと岩魚の活き造り) 
 
秘湯とぬくもりの宿 平の高房
 
 (お部屋) (露天風呂) 
 
 湯西川の高台に位地すり二千坪の敷地にわづか18室のちょと贅沢な造りの「平の高房」さん、温泉は源泉かけ流し100%、内風呂は少々熱めで露天風呂は深さがあると言います。夕食は平家の里湯西川伝統の囲炉裏串焼きが人気です。
 
 (人気の囲炉裏焼)  (熊鍋)
 
 また熊鍋や鹿肉料理など平家の里の伝統料理が堪能できます。
 
(鹿鍋と鹿肉のたたき) 
 
平家伝承かずら橋の宿 本家伴久
 
    (お部屋) 
       
 平家直孫を継承する本家伴久さん、銘木、土壁造りの館内は平家落人の里の伝統と歴史を肌身で感じる事ができます、湯西川渓流を眺めながらユッタリ浸かれる渓流露天風呂と客室露天風呂がクチコミで評判と成っています。   
   
 (渓流沿いの露天と客室露天風呂)  
   
 夕食はやはり平家の里伝統の川魚当の囲炉裏串焼きがクチコミで人気の様に思われます、他にも別注文料理の「鹿と雉のたたき盛り合わせ」なども人気メニューに成っています。  
   
 (囲炉裏串焼き) (別注文料理NO1人気の鹿肉と雉のたたき盛り合わせ)   

 
       
ゆぜん橋   
         
 
(湯の花橋)  (ゆぜん橋)   
         
 湯西川に架かる「湯の花橋」を渡ります、湯の花橋の左方向に朱色の太鼓橋の「ゆぜん橋」が見えます、ゆぜん橋の上に立つと更にその先には旅館、本家伴久さんの裏手に架かる木造の吊橋が見えます。  
   
(ゆぜん橋)  (木造の吊橋)   

 
         
平家の集落  
         
   
 湯の花橋とゆぜん橋の間の湯西川沿いは平家集落と呼ばれ遊歩道と成っています、当初落人と成った平家一族がこの地に集落を築いたのでしょう、現状は旅館が建ち並んでいます。   
   
 平忠房ら平家の一行がこの地に辿り着いた時には追手から逃れる為に山間に身を隠しヒッソリと暮らしていました、其れがゆえにあまり田畑を広げる事ができず主な暮らしの糧は山で採れる山菜、キノコ類、鹿や狸の肉であったと考えられます、現在も当時の食肉文化が受け継がれ鹿鍋などは御当地名物となっています。  
 

 
         
公共浴場(薬師の湯)   
         
   
(薬師の湯、内湯)   
         
 ゆぜん橋の丁度真下の湯西川両岸に公共浴場「薬師の湯」の内湯と露天風呂がそれぞれあります、内湯、露天風呂共に5、6人入れる広さで混浴です、ただし露天風呂はゆぜん橋から丸見えなので夜中ヒッソリと入浴する様です。   
   
(薬師の湯、露天風呂)   

 
         
高房神社上社   
         
 
(平成橋)  (高房神社上社)   
         
 湯の花橋から200m西へ進み朱色の平成橋を渡ると鳥居がありそこから少し高台へ登ると有形民族文化財の高房神社上社の祠が祀られています、平高房ら当初この地に落延びた平家一門を神として祀ったとされ1504年(永正元年)に建立されたそうです。   

 
         
湯西川の紅葉   
         
 
 高房神社付近の湯西川沿いから見る紅葉はまだ見頃でした。  

 
         
平家の里   
         
 
 平家の里へ立ち寄ってみます、此処は平家落人の生活様式を後世に残す為に湯西川温泉郷に残る8軒の茅葺民家を移築保存しています。   
 
 源平の合戦で敗北した平家一門は全国各地に遅参します、平高房一行は藤原郷、高原山に身を潜めていましたが丁度その時期に一族の婦人が男子を出産します、一行は喜びのあまり鯉幟を掲げました、それを源氏方の追手に見つけられ奇襲をかけられてしまいます、平家一行は湯西川まで逃走してこの地を安住の地としました、それ以後、湯西川では五月の節句には鯉幟を掲げない風習が定められ今も続いています。  
 

 
         
 平の高房館  
         
 
 平家の里から平家狩人村(またぎむら)へと進みます、途中、「平家の砦、平高房」の看板が掲げられた立派な櫓門が建っていました、ちょと中を覗いてみました、温泉宿泊施設の様です。   

 
         
平家狩人村(またぎむら)   
         
 
 平家狩人村は湯西川郷に落ち延びた平家の一族がどの様な生活をしていたのかを再現した資料館です、当時この地に隠れ住んだ平家一族は取り合えず仮の住居を建てアワ、ヒエ、蕎麦などを栽培していましたがそれだけでは十分な食料を確保できず、狩人となって熊、鹿、野鳥、川魚、山菜、キノコなどを捕獲、採集していました、現在、湯西川温泉街のイワナ、ニジマス、ヤマメ、山菜、舞茸、野鳥などの料理は当時から伝わる物であり、鹿肉、熊肉、山椒魚もまた伝統料理に成っています。   

 
       
 
     
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