近代の軍艦史 |
軍事、兵器 |
ドイツ海軍 |
TOPページ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1911年8月ドイツ帝国海軍戦艦ナッサウの次ぐ弩級戦艦の第二段、戦艦ヘルゴラントが就役します、更に姉妹艦のオストフリーフラント、テューリンゲン、オルデンブルンクが就役、それにより前級ナッサウ級4隻と合わせてドイツ海軍は4番艦のオルデンブルンクが就役した1912年7月の時点で8隻もの弩級戦艦を保有する事となります。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ヘルゴラントの規模、装甲、機関 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ヘルゴラントは全長167.2m、最大幅28,5m、基準排水量22808tで就役当時は世界最大規模の戦艦でした。 |
|
|
|
ヘルゴラント級戦艦の見るべき点の一つはその装甲の厚さです、絃側で最大300mm、甲板部80mm、主砲塔全面で300mmとかなりの重厚な装甲が施されています、アメリカのフロリダ級戦艦が絃側最大270mm、イギリスのコロッサス級が279mm、フランスのクールベ級が270mmと同時期の各国弩級戦艦と比較してもわかります、実際2番艦のオストフリーフラントが機雷に接触した際にもわずか1月で修復されています。 |
|
|
|
推進機関は従来のレシプロ往復機関が採用されています、これは同時期に建造が進められていた巡洋戦艦(フォンディアターン、サイドリッツなど)にタービン機関を優先する為でした、前級からの改良点はボイラー室を幾つかにまとめる事により弾薬庫もまとめられてその分防御スペースが十分に確保できた事です。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
主砲50口径30.5cm砲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
(艦首50口径30,5cm連装砲塔) |
|
|
|
|
|
|
もう一つの見るべき点は主砲である50口径30,5cm砲で前級のナッサウから大幅に強化された事です、この50口径30,5cm砲は405kgの重量弾を16200mまで届かせられ(後年20400mまで延長)1分間の2発~3発の発射が可能でした。同時期に就役したイギリスのネプチューンに搭載された50口径30.5cm砲を上回る性能で一説に翌年に就役する超弩級戦艦オライオンの34.3cm砲と互角とも言われています。 |
|
|
|
|
(船体中央甲板上の30.5cm連装砲4基) |
(艦尾30.5cm連装砲塔) |
|
|
|
|
|
|
この50口径30.5cm砲を連装砲塔に収め、艦首と艦尾の艦中央線甲板上1基づつ、船体中程の両舷甲板上に2基づつ計6基12門配備されています、この配置だと片側の砲撃の際に反対側の4門の主砲が無駄となりますが片側砲撃時に敵の軽巡などが反対方向に回り込んだ時の考慮でした、しかし次級カイザー級からはイギリスのネプチューン級をまねて砲撃方向と反対側の砲塔も同一方向へ向けられるアンエシュロン式砲塔配置を採用しています。 |
|
|
|
(左舷側に向けられた8門の50口径30.5cm砲) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
副砲45口径15cm砲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
(左舷側船体側面の45口径30.5cm砲) |
|
|
|
|
|
|
副砲は前級同様45口径15cm砲を採用、此れを両舷船体中程の側面に7門づつ計14門放射状に配備、前級より2門増設されています。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
45口径88mm砲 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(甲板上の構造物側面に配備された対水雷艇用の45口径88mm砲) |
(高射砲として配備された88mm砲) |
|
|
|
|
|
|
当初、対水雷艇用に45口径88mm砲が14門装備されていましたが、これらは後年に同口径の高射砲へと徐々に交換されています。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ヘルゴラントの艦歴 |
|
|
|
|
|
|
1911年8月戦艦ヘルゴラントが就役します、第一次大戦においてヘルゴラントは姉妹艦のオストフリーフラント、テューリンゲン、オルデンブルンクで構成された第一戦隊、第一戦艦部隊に所属します。1916年5月31日のユトランド沖海戦では60数発の主砲弾を発砲するもイギリスのクイーンエリザベス級戦艦の放った38.1cm砲弾が命中しかなりの損傷を受けました。大戦後に戦利艦としてイギリスに引き渡され1924年に解体されています。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
戦艦ヘルゴラント |
|
|
|
|
|
|
基準排水量 |
22800t |
兵装 |
|
全長 |
167,2m |
50口径30.5cm連装砲塔 |
6基12門 |
最大幅 |
28.5m |
45口径15cm砲 |
14門 |
|
|
45口径88mm砲 |
14門 |
機関 |
ボイラー15基、三段膨張式レシプロ機関3基、3軸推進 |
50cm水中魚雷発射管 |
6基 |
最大出力 |
28000hp |
|
|
最大速力 |
20.5ノット |
1908年11月起工 |
|
|
|
1909年9月進水 |
|
装甲厚 |
|
1911年8月就役 |
|
絃側 |
最大300mm |
1924年解体 |
|
甲板部 |
最大80mm |
|
|
主砲塔全面 |
300mm |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
近代の軍艦史 |
軍事、兵器 |
ドイツ海軍 |
TOPページ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|