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戦艦ポルタヴァは日露戦争勃発以前にロシア帝国海軍により建造されたペトロパブロフスク 級戦艦3隻(戦艦ペトロパブロフスク、セヴァストポリ、ポルタヴァ)の内の1隻です、日露戦争時ペトロパブロフスク 級戦艦3隻はロシア太平洋艦隊に所属し旅順港に入りましたがペトロパブロフスク、セヴァストポリは沈没されポルタヴァのみ日本海軍が鹵獲、戦艦丹後として日本海軍に編入されています。 |
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戦艦ポルタヴァの船体、装甲、機関 |
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戦艦ポルタヴァの船体規模は全長114.6m、最大幅21.4m、基準排水量11500tで全体的に横幅の広いドッシリした船型です、弦側が喫水線から甲板にかけて内側へと傾斜がかけられ船体喫水線断面より甲板部の面積が狭くなっています、これは船体上部を引き締める事で船体全体の重量を軽くためで当時各国海軍の戦艦、巡洋艦によく見られる形状です。 |
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防御装甲は弦側(機関部側面403mm、弾薬側面305mm)、甲板部63mm、船体内部傾斜装甲76mm、主砲搭全面254mm、と重圧なもでした。 |
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ポルタヴァの推進機関はレシプロ式、12基の石炭、重油混焼ボイラーで三段膨張式四気筒往復機関2基を発動させ2基のスクリューを回転させます、それにより最大で出力11200HP、速力16ノットを発揮させます(竣工時1897年)。 |
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主砲40口径30.5cm砲 |
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(艦首40口径30.5cm連装砲塔) |
(艦尾40口径30.5cm連装砲塔) |
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ポルタヴァの主砲は1895年式40口径30.5cm砲で最大射程14640m、5490mの距離から20cm以上の装甲が貫通できるものでした、それを新設計の楕円搭型の連装砲塔に収め艦首と艦尾の甲板上へ1基づつ計2基4門配備していました、この楕円型の連装砲塔は旋回力に優れ弦側においては後方135度まで砲身を向ける事が可能です、発射速度は1門あたり毎分1発でした。 |
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(右舷側に向けられた40口径30.5cm砲4門) |
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副砲45口径15,2cm砲 |
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(右舷側45口径15.2cm砲) |
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副砲は45口径15.2cm砲を採用、主砲と同様に楕円型の連装砲塔に収められ両弦甲板上に2基4門づつと両弦側面に2門づつの計12門配備しています、この45口径15.2cm砲は最大射程11520m、5490mの距離から43mmの装甲が貫通できました、また速射砲であり毎分最大5発の発射が可能です。 |
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4.7cm及び3.7cm速射砲 |
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(ミリタリーマスト上に配備された3.7cm速射砲) |
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接近戦及び対水雷艇用に4.7cm速射砲を12門、3.7cm速射砲を28門、甲板上とミリタリーマスト上に配置されています、また対陸戦用に19口径6.35cm野砲が搭載されていました。、 |
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戦艦ポルタヴァの艦歴 |
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ペトロパブロフスク 級戦艦の2番艦ポルタヴァは1892年5月に起工され1894年11月に進水、1897年に竣工しています、竣工当時これらペトロパブロフスク 級戦艦の性能は他の列強国の戦艦にも劣らないものと高く評価されていました。日露戦争においてポルタヴァは同型艦2隻と共に太平洋艦隊に所属し旅順港に配置され日本海軍と対峙、日本海軍の旅順口攻撃などに対して応戦しています。日本海軍陸戦重砲隊による旅順港への砲撃が激しさを増すとポルタヴァを含む旅順艦隊はウラジオストックへの脱出の為に黄海にて日本海軍と交戦します、ポルタヴァも参戦しますが脱出に失敗、旅順港へ引き返しています。1904年12月203高地を占領していた日本陸軍の砲撃でポルタヴァは大破着底し身動きが取れなくなり旅順陥落後、日本海軍に捕獲されました、捕獲後ポルタヴァは戦艦丹後と改名さ日本海軍へ編入、一等戦艦に種別されボイラーの交換、7.62cm砲を搭載するなど小規模な改装がなされています。
第一次大戦の勃発後、丹後はロシア海軍へ返還がなされチェスマと改名され白海艦隊に所属します、ロシア革命後チェスマは連合国にまたも捕獲され一時ボルシェビキ派を収容する留置所として使用されていました、連合国撤退後にボルシェビキが撤回し内部を確認したところチェスマは座礁状態であり尚且つ修繕不可能と判断され廃棄処分が決定されています。 |
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戦艦ポルタヴァ |
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基準排水量 |
11500t |
兵装 |
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全長 |
114.6m |
40口径30.5cm連装砲塔 |
2基4門 |
最大幅 |
21.4m |
45口径15.2cm連装砲塔 |
4基8門 |
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45口径15.2cm単装砲 |
4門 |
推進機関 |
石炭、重油混焼缶12基、
三段膨張式三気筒往復機関2基2軸推進 |
47mm速射砲 |
12門 |
37mm速射砲 |
28門 |
最大速力 |
16ノット |
19口径63.5mm野砲 |
2門 |
最大出力 |
11250hp |
38.1cm水上魚雷発射管 |
4門 |
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45,7cm水中魚雷発射管 |
2門 |
装甲厚 |
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弦側水線部 |
最大403mm |
1892年5月起工 |
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船体内部傾斜装甲 |
76mm |
1894年11月進水 |
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甲板部 |
63mm |
1900年就役 |
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主砲搭全面 |
254mm |
1924年解役 |
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