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徳次郎城は田川の侵食により形成された崖を東の守りとして南側、西側、北側に二重、三重の堀切を入れ郭にした平城です、主郭を中心に輪郭式に縄張が造られその北側には外郭が配置されています、築城年代は16世紀後半となっていますが構造的に見て主郭はそれ以前から中世武士団の屋敷として存在していたとも考えられます、城の規模は南北500m程、東西250m程あり宇都宮城の出城ではありましたが比較的大規模な城でした。 |
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主郭 |
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主郭は田川の段丘沿いに位置しています、郭の外周は四方土塁で囲まれ西側のニノ郭へ向けて小口が開かれています、また南西側の角地には折が施されています。 |
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(本郭西面の空堀) |
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田川 |
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田川は徳次郎城の東の守りです、その田川により侵食された崖を登ると主郭の東側で空堀と土塁が設けられています、これにより主郭の東面は崖と空堀、土塁の二重の防備となっています。 |
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(崖上にある主郭東面の空堀) |
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ニノ郭 |
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(ニノ郭外周の堀、土塁) |
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ニノ郭は主郭の南側から北側を囲む形で形成されています、比較的面積も広く兵舎などが置かれていたと考えられます、また主郭同様に南西の角に折がありこれらの一角には小口が存在していた可能性もあります。 |
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主郭北側の二重の空堀 |
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(二重の空堀北側の南北に長い郭) |
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主郭の北側は二重の空堀となっています、外側の空堀は田川の崖を下る形で竪堀となっています、更にその北側には南北に長い繋ぎの郭と思われる地形がありこの郭の北側の堀も崖を下り竪堀となっています。 |
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(主郭北の土塁と二重の堀の内堀、二重の堀の外堀) |
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外郭 |
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徳次郎城の北端は外郭で主に家臣団の屋敷群が建ち並んでいました、外郭は東西二区画に分けられ大手は西側の外郭の折(横矢の仕掛)が施された北面であったと考えられます。 |
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