近代の軍艦史	軍事、兵器	TOPページ	ドッガー、バンク海戦２ （追撃戦）
（英、独艦隊遭遇）
１９１５年１月２４日、北海の中程に位置するドッガー、バンクで英、独の巡洋戦艦同士による砲撃戦が行われました。 　その前年の１９１４年８月２８日イギリス海軍デヴィット・ビーティー提督は巡洋戦艦戦隊を率いてヘルゴラント島沖合でドイツ海軍フランツ・フォン・ヒッパー提督の艦隊を撃破、巡洋艦３隻を沈める事に成功します、その報復としてヒッパー提督は巡洋戦艦隊によりヨークシャー沿岸の都市を砲撃、更にドッガー、バンク付近の海域でイギリスの漁船当に攻撃をかけます、しかし既にドイツの暗号を解読していたイギリスはドッガー、バンクの海域でドイツ巡洋戦艦隊（偵察部隊）を待ち伏せ、英独双方の巡洋戦艦同士がはちあわせとなり海戦に至ったのです。
軽巡洋艦同士の遭遇
１９１５年１月２４日午前７時１４分、英軽巡洋艦オーロラと独軽巡洋艦コールベルクがドッガー、バンクの海域にて遭遇、双方砲撃戦を開始します。
（砲撃戦を展開するオーロラとコールベルク）
当初ドイツ大洋艦隊の偵察部隊（巡洋戦艦部隊）に居たヒッパー提督はオーロラをパトロール艦と認識して艦隊をコールベルクの援護に差し向けます、しかしオーロラの後方に接近しつつあるビーティ―提督率いる巡洋戦艦戦隊を発見、ヒッパー提督は南東方向へ艦隊の進路をとり当海域からの退去を命じます。
（オーロラの後方に出現した英巡洋戦艦、ライオン、タイガー、プリンセス・ロイヤル、ニュージーランド、インドミタブル）
ビーティ―提督は独艦隊の追撃を命じ追いつ追われつの砲撃戦が開始されたのです。
英、独両艦隊の戦力比較
英艦隊   第一巡洋戦艦戦隊       旗艦、巡洋戦艦ライオン （ライオン級巡洋戦艦）  巡洋戦艦タイガー （タイガー級巡洋戦艦）  巡洋戦艦プリンセス・ロイヤル （ライオン級巡洋戦艦）      第二巡洋戦艦戦隊       巡洋戦艦ニュージーランド （インディファディガブル級巡洋戦艦）  巡洋戦艦インドミタブル （インビンシブル級巡洋戦艦）        その他艦艇 　軽巡洋艦７隻、駆逐艦３５隻     独艦隊      第一偵察艦隊        旗艦、巡洋戦艦サイドリッツ （サイドリッツ級巡洋戦艦） 巡洋戦艦モルトケ （モルトケ級巡洋戦艦）  巡洋戦艦デアフリイガー （デアフリンガ―級巡洋戦艦）    装甲巡洋艦ブリュッヒャー （ブリュッヒャー級装甲巡洋艦）          その他艦艇 　軽巡洋艦４隻、水雷艇１８隻
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