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| （堂山下遺跡） |
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| 鎌倉街道上道は毛呂山町へと入ります、毛呂山町付近は古来毛呂郷と呼ばれ藤原氏を祖とする毛呂氏により開拓された土地です、また中世毛呂山町には毛呂氏以外にも齋藤氏、大類氏、宿谷氏など中小武士団の割拠する地であり現在もそれら武士団の館、要害址が残っています。 |
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| 毛呂本郷とその付近 |
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| 鎌倉街道上道筋より西へ３ｋｍほど離れた毛呂本郷は鎌倉街道が開通する以前から栄えていた宿場で古代の東山道またはそれに通じる道筋が此処をを通り抜けていたのでしょう。 |
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| 毛呂山町に点在する館、要害 |
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| （毛呂山町小田谷の毛呂氏館、土橋、虎口址と郭址） |
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| （１５２４年（大永４年）山ノ内上杉憲房の進行に際して毛呂氏が籠城した竜谷山城） |
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| （毛呂山町岩井の齋藤氏館土塁） |
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| 毛呂山町とその周辺には中世初頭から戦乱期にかけて在住した中小武士団の城、館が幾つも点在していました、それら武士団は戦国末期に総じて小田原北条氏の傘下となります。 |
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| 出雲伊波比神社 |
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| 毛呂大明神とも呼ばれ毛呂氏の氏神でした、奈良期に建立され１５２７年（大永７年）当社は火災で焼失し翌年毛呂顕重により再建たと伝えられています。 |
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| 出雲伊波比神社の流鏑馬 |
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| １０６３年（康平６年）源頼義、義家親子が奥州平定の勝利を祝して奉納したのが始まりです、流鏑馬は春と秋（１１月３日）年２回あり朝的、夕的の２度に分けられて行われます。 |
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| 毛呂山町市場の鎌倉街道掘割状の遺構 |
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| 鎌倉街道上道は毛呂山町市場地区に入ります、この辺り鎌倉街道の掘割状の遺構が現在も残っています。 |
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| 越辺川に向かう鎌倉街道筋掘割状の遺構 |
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| 街道筋を越辺川に向かって進むとまた掘割状の遺構が存在しています、この掘割状の遺構の左右は川角古墳群です。 |
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| （川角古墳群） |
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| 川角古墳群は３８基の１５ｍ未満の小規模円墳からなる古墳群で大凡６世紀から７世紀にかけて造られたと考えられています、６世紀から７世紀と言えば大和王権が東方に勢力を拡大し地域有力者の象徴である古墳の造営に対して徐々に規制をかけてきた時期でもあります、これら墳丘は大和王権の勢力下でこの辺りを有する一族が代々築きつづけてきたのでしょう。 |
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| 堂山下遺跡（苦林宿？） |
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| 更に越辺川に向かって街道筋を進むと右に町営大類グラウンド、左に毛呂山養護学校があり鎌倉街道筋はその間を抜けていました、中世この一帯には集落群が存在してその遺構を堂山下遺跡とよび発見された出土品の中に青磁器、白磁器、中国の銭、職人の使用するけがき針などが見つかってる事から交易を中心とした町であり中世鎌倉街道上道沿いに存在した苦林宿であったのではないかと考えられています。 |
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| （集落の中央を抜ける鎌倉街道上道） |
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| 鎌倉街道上道は堂山遺跡の中央を通り抜けてる事から集落は街道筋の東西にわかれていました。 |
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（問屋場） |
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| 集落内には町家が形成され問屋場、倉庫群、職人の居住区などが存在していました。 |
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| （倉庫群と職人達の居住区） |
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| 集落内には井戸が多数存在していた事が確認されています、この事から生活用水の利用性をよくするため隣近所数件単位で井戸を共有していたのでしょう。 |
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| 崇徳寺 |
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| 集落の西に存在していた崇徳寺は１３６３年（貞治２年）の芳賀氏、宇都宮氏と鎌倉公方足利基氏の戦い苦林の合戦の際に消失し現在一部土塁が残っています。 |
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| 越辺川 |
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| 堂山下遺跡が存在した時期は大凡１４世紀から１６世紀前半です、この時期入間川（現在の荒川）は江戸、品川、六浦（神奈川県金沢区）から運ばれる品々を詰んだ船が頻繁に往来する水路であり堂山下遺跡の北から西へ流れる越辺川は入間川の支流で水運輸送路に利用されていました、運ばれた品々は一旦堂山下遺跡で荷下ろしされ此処から他地域に売りに出されていたのでしょう。 |
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| 堂山下遺跡から中国からの青磁、渡来銭など出土している事からこれらは西国経由で運ばれた物と考えられます、もし堂山下遺跡が中世苦林宿であったとすれば堂山下遺跡は宿場を兼用した商業都市だったのでしょう、また嵐山町大蔵の行司免遺跡も鎌倉街道上道と入間川支流都幾川の交差する位地に在る集落跡で此処からも青磁、渡来銭などが出土しています、当時鎌倉街道と河川の交差する位地には堂山下遺跡の様な商業都市が幾つか存在していたのではないかと考えられます。 |
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| （堂山下遺跡から出土した青磁、渡来銭） |
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| 中世国内では貨幣の生産は行われていなかった為中国で製造された渡来銭を常用の通貨として使用していました、同様に朝鮮半島、東南アジアでも中国銭を国内通貨に使用できたので当時の中国銭は所謂国際通貨でありました。 |
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| 鎌倉街道上道 |
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